「和歌の浦」時間ごとの絶景 和歌山市 

和歌山市街地から新和歌浦を経由して、鄙びた道を走り、和歌の浦温泉エリアへ。
万葉の歌にも詠まれた古くからの景勝地和歌浦湾。
和歌山市内中心部からすぐとは思えない程、濃い緑と海の青。
漁火の宿「シーサイド観潮」から見た絶景!
(これは、翌日午前中。一番色鮮やか。)

斜面に建ち並ぶ雑賀崎漁港の家々に風情がある。

懐かしいような故郷に帰ったような景色。
午後は落ち着いた柔らかい色合い。

夕方、おひさまが沈む様は、日本人の郷愁を誘う。

夕食をとりながら楽しんだ夜景。
マジックアワーの空も神秘的な色合い。

翌日、陽が昇る朝の景色にもはっとする。

漁村の家々に順番に日が当たり、舞台の幕が上がっていくような。

行ったことないけど、エーゲ海っぽい(?)感じもした。
色彩の変化が時間ごと楽しめて、どの時刻も美しい眺望の和歌の浦でした〜☆
単に海のみが眺められる景色もそれはそれで開放的で美しいと思うが、
周辺の漁港や橋や道路、民家をも含めた景観は、また違って、とてもいい!
伊根の舟屋の景色や、鞆の浦にも感動したし、生活感が垣間見られる景色に私は魅かれる。
同時に、廃墟にも興味がある。
今回の和歌山行きの前に調べていて、初めて知り、驚いたこと・・
その昔、1950年代、新婚旅行をはじめ、観光客が押し寄せたという和歌の浦
1960年以降、新婚旅行は九州が人気となり、さらに団体客も減り、客足は急速に減少。
その後、バブル期の再開発もなく、昭和中期に繁栄のピークだった大規模ホテルや旅館の多くは廃業。
それらの建物は手つかずの状態で放置され、荒れ放題だった。
2000年になってから「和歌の浦」は廃墟の聖地(!)とまで言われたらしい。
しかし2005年以降、廃墟ホテルは順次とり壊され、大半はなくなっている。
以前、工場夜景ツアーの写真教室で教えてもらった小林哲郎先生の廃墟写真は(こちら→★)
今は、整地された跡に草が茂っている。

それでも和歌の浦のくねくねした道を走ると、営業していない旅館、閉まったままの土産物屋さんも多く見られ、
不思議な寂寥感、廃墟感がヒシヒシと感じられる。

夜は怖いかもしれないが、昼間見る分には、嫌いじゃない。
昔栄華を極めた場所に滔々と時間が流れ、今は人がいない。城跡を見る感覚に似てるかも。
和歌の浦の西にある白く小さな雑賀崎(さいがさき)灯台

灯台からはとても見晴しが良い。
番所庭園や紀伊水道、淡路島などが眺められる。

こちらの駐車場がなかなかの廃墟感!

シーンと静まり一見誰もいなさそうに見えたが、車が入ると駐車場の管理人さんが出てきてしっかり300円徴収。

整備された観光地に慣れてしまっているせいか、衝撃の荒涼感。

看板も建物も寂しさを越えて、ちょいヤバでした〜(笑)