涼やかな清流、可憐な水中花 「醒ヶ井の梅花藻」 滋賀米原

7/12、醒ヶ井(さめがい)の地蔵川に咲く『梅花藻(ばいかも)』を見に、米原へ行く。

名神米原ICを降りて、5分くらいでJR醒ヶ井駅に到着。
駅のすぐ前にある「醒井水の宿駅」(道の駅みたいな施設)に駐車して、
醒井の街を散策〜☆

梅花藻は、梅の花に似た5弁の花をつけるキンポウゲ科の水中花。
水温が14℃前後の清流にしか生息しない貴重な水の妖精☆
小さくて可愛い♪

地蔵川のいたるところで群生している。
水面に顔を出してるのもあり、水中で花開くものもある。

見頃は6月〜9月。
もうすぐ夜のライトアップも始まる(2014/7/19〜8/3、19:30〜20:30)
少し時期的に早かったかもしれないけど、可愛い梅花藻見ることができました♪
 
居醒の清水(湧き水)を源流とした小さな小さな地蔵川
民家と民家の間を縫うように走る。
日常の生活と共にある川。

それなのに、非常に透明度が高く、触ると冷たい!

実際、川の際に近づくとひんやり涼しい。
梅花藻が水中で揺れる姿も、とても涼やか♪
ゆ〜らゆ〜らと流れに身を任せる、梅花藻になりたいな〜と思う(笑)

川の両サイドには近所の人が育てているようなお花がいろいろ咲いている。

ほのぼのとしていて、心癒される。

梅花藻と同様に貴重なのが、ここに住む淡水魚のハリヨ

(これは茶店の水槽にいたもの)
絶滅危惧種で、梅花藻を産卵場所としている。
梅花藻もハリヨも、どことなく儚げで、どちらも大切にしてほしいなと思いました。

水に関わるスポット「西行水」には不思議ないわれあり。

西行法師が飲み残したお茶の泡を飲んだ茶店の娘が懐妊(!!)
それを知った西行がもし自分の子ならば泡に戻れと言うと、その子はたちまち泡になったという…(!)
「十王水」の碑

「居醒の清水」

平成の名水百選の一つであり、地蔵川はここから始まる。
雪仙山に降り注いだ雨が長い年月をかけて地下を流れ、麓から湧き出たもの。
「日本書記」ではヤマトタケルノミコトが大蛇の毒を受けた時、この水で冷すと復活した。
ゆえに、居醒の清水とのこと。
緑深い景色は神秘的な雰囲気もして、清涼感あり。

また、中仙道醒井宿の面影も残る。

昔ながらの町並みは情緒があって、趣きがある。

お店は決して多くないし、どことなくゆる〜い雰囲気。
それがいい感じ〜

滋賀らしく、ヴォーリーズ設計の建築物も。
大正レトロな旧醒井郵便局は現在資料館となっている。

そして、醒井で食べたもの☆
駅前の「かなやkitchin」で散策前に腹ごしらえ。

おそばと鱒寿司のセット

この鱒寿司が、予想以上にとっても美味しかった!
自家製の鱒寿司で、酢飯は締め過ぎてなくほわっとして甘め、鱒のお味とよく合う!
もっと食べたくて、
帰り際再度立ち寄り、お持ち帰り用も買う。

基本のマスの押し寿司

炙りの鱒の方はマヨネーズ付きで、「虹deござい鱒」という洒落たネーミング。

醒井渓谷には東洋一の鱒の養殖所・醒井養鱒場あるので、鱒が名物となっているのね。
散策の途中の休憩は、「くぼた」

呉服屋さんが営むお休み処。
名水で入れたアイスコーヒーは、お菓子つきで一杯150円。
コーヒー氷で薄まらず、良心的。

親戚のお家に来たようで、ほっこり休憩できました。
ここでは自家製佃煮のきゃらぶきと、鮎の甘露煮を買う。

鮎の甘露煮が、これまた、予想以上にとっても美味しかった!
思いがけず、味しいものに出会うと嬉しいな〜♪♪
帰り、醒ヶ井水の宿駅の特産品売店では鮎寿司、ブルーベリー、生椎茸購入。
醒ヶ井水の宿駅には飲むことのできる水があちこちにある。

飲んでみると、体にすーっと滲みこむような優しいお水!
美しい湧き水を見て、飲んで、
暑い夏に向かって、清水に涼をもらえた醒井でした〜☆