淡水魚とあなどるなかれ〜「世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ」 夏の岐阜(1)

7月中旬に行った岐阜の旅。
名神から東海北陸自動車道に入り、
岐阜県各務原市川島PA・ハイウエイオアシスへ。
高速からも一般道からも直接行ける世界淡水魚園「オアシスパーク河川環境楽園」に立ち寄る。

水路沿いに子供の遊具がいっぱいある広いレジャーランド。
暑い日でも水や霧の遊び場があって、日曜のあさイチから大賑わい。

公園を通過して向かったのは
「世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ」

長良川の源流から河口までと世界各地の淡水魚」をテーマに、
自然環境を再現した世界最大級の淡水魚水族館。
入場料1500円
「えー淡水魚しかいないのー」と思うのは大間違い!!
淡水魚しかいないのに(いえいえ)いないからこその〜
たいへん良くできた見どころの多い水族館でした〜☆
まず入館後、のっそりリクガメがお出迎え。

アクア・トトぎふ」は1F〜4Fまで。
エレベーターで4Fに行ってから順繰りに降りてくるよくあるパターン。
・4F『光溢れる癒しの森』…長良川の生まれるところ
木曽三川長良川の源流のひとつ、郡上郡高鷲町叺谷の滝や渓谷を再現した緑の森。

明るい天然光のもと、森林浴しているみたい。

ヤマトイワナ、クロサンショウウオカジカガエル、サワガニ、、など。
滝壺を再現した涼しげな水槽には長良川のシンボルフィッシュであるサツキマスが泳ぐ。

・3F『昔懐かしき日本の原風景』…長良川の上流から河口まで
長良川の上流から下流の様子を再現した水槽は、
自然の風景をそのまま切り抜いてきたかのよう。

上〜中流には、アブラハヤ、アユ、オイカワ、オオサンショウウオコツメカワウソ、、など。
中流〜河口には、ウシモツゴ、イタセンバラ、イチモンジタナゴ、、など。

梅花藻の咲く醒ヶ井で去年見た、希少なハリヨもいた。

とてもナチュラルでほっとする水槽ばかり。

餌をもらって動き回るカワウソが可愛い!

淡水魚やカエル、ヘビなどみんなイキイキしていた。

・2F『未知なる大陸へ!冒険の旅』…アジア・アフリカに生息する生物たち
長良川とは雰囲気がころっとかわって、エスニックなムードになる。

メコン川には、メコンオオナマズテッポウウオ、キノボリウオ、、など。
コンゴ川には、サカサナマズナイルパーチコンゴテトラ、ニシアフリカコガタワニ、、など。
タンガニーカ湖には、キフォティラピア・フロントーサ、シノドンティス・グランヌーサ、ネオランプロローグス・ロンギオール、、など。

それぞれの水槽には環境に適応して独自の進化をとげた多種多様の生物たちがいた。

その生態の多くは未だ謎に包まれていて、神秘に満ちている。

淡水魚博士の探検小屋は、ちょっとした物語風でテーマパークみたいだった。

・1F「生物の宝庫、アマゾン」…アマゾン川の生物、アシカステージなど
全長6500km、世界最大の流域面積を誇るアマゾン川
淡水魚の宝庫・アマゾン川に生息するスケールの大きな魚に圧倒される。

一番の目玉は、全長4m、体重200kgにもなるピラルクー。

のぉ〜と泳ぐ目の前のピラルクーにくぎづけー

その他、巨大なナマズやシルバーアロワナが悠々と泳ぐ姿は圧巻でした〜☆
世界最大のねずみの仲間・カピバラはすやすやとお寝んね。
(時間ごとに、餌やり体験もあるみたい)

特別企画展示コーナーも目の付け所がいろいろ面白かった。

アシカショーはお客さんとの距離がとても近い。

一般の水族館の魚に比べて、
淡水魚水族館は色彩が地味目が多いかもしれない。
普通の水族館では、淡水魚はおまけ的な存在としていたりする。
しかし、日本から世界の川まで、淡水魚がこんなにも多種多様とは今回初めて知った。

日本の川では和みと癒しとを、世界の大河では驚きと発見を、素直に感じることができた。
もちろん自然環境や生き物の生態について知識も増えて勉強にもなったけど、
見るだけで、心優しくなって、
水に育まれたいのちを大切にしたくなる!

あんまり生き物に無理させていないのかな?
華やかさを追求していない所がいいのかな〜
見て気分のいい「世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ」でした〜☆ 
アクア・トト」の『トト』は赤ちゃん言葉で『おさかな』
(実家のある香川では『びび』だけど。)
トトが可愛くて郷愁を誘うね〜