「上賀茂 秋山」 予約困難を乗り越えて、和の贅沢ランチ 京都

絶対食べた〜いと思い始めてから、なかなか予約がとれなかった
京都北区の和食店「上賀茂 御料理 秋山」のランチにやっと行く。
行ったのは、9月末。
人通りの少なく静かな上賀茂の住宅地の中、懐かしいような田舎風の古民家。

秋山の予約方法は、毎月1日に、電話で次月の予約を取る。
朝10時から電話開始なのだが、ずう〜っと話中で、全然電話が繋がらない。
延々かけ続け、やっと繋がるのは、大抵昼過ぎ2時とか3時とか…
その時点で、次月のランチはどの日も満席。
夜に若干空きがあるくらい…のパターンが多かった。
しかし、たとえ断念したとしても、
電話対応がすごく優しく丁寧なので、心穏やかにいられるのにはいつも感心した。
2ヶ月ほどそんなことを繰り返し、3ヶ月目に3人予約を取る事ができた。
席数が12席と少ないのでしょうがないのだけど、
京都市内の中でも決して便利な場所じゃないのに、なぜそんなに人気があるのか??
正直ちょっと謎だったが、今回その謎が解けた。
お昼は4200円のおまかせコースのみ。
お昼は他のお客さんも含め、皆さん12時からスタート。
入ってすぐの土間の囲炉裏端でお茶をいただきながら、待つ。

既に浮世離れしている。
順次、席に案内される。
厨房がまるまる見える、カウンターのみ。お客さんは一列になる。
料理人さんの動きが逐一見渡せる。
目の前で作られたお料理が、お客さん皆に一斉に出され、
秋山さんからお料理の説明が一斉に行われる。

言うなれば、「せ〜の〜で、いただきま〜す。」って感じ。ちょっと驚く。
だから、料理のペースもほぼ同時であり、横並び。

軽く会話もしながら、カウンターの中の幾人かの料理人さんの動きを見つつお食事。

包丁さばき、焼き、煮込み、盛り付け・・
流れるような動きで次のお料理が作り上げられる。

12名皆が観客となって、ライブを観るような感覚!!

季節を感じるお料理は、とてもバリエーション豊かで楽しい♪

どれも目に麗しく、格別の美味しさでした♪

初めから、終わりまで、ずっとわくわくの心躍る和食の数々。

でも、決して奇抜とかじゃなく、日本人に生まれてよかったな〜と再認識できるような、
ほっとする温かみがあった。

おくどさんで炊いたご飯の美味しさにも感動。(おこげも入れてもらう)

「秋山」は、お料理だけじゃなく、接客も良かった。
お店のロケーション、雰囲気、すべてがひとつにまとまっていると思った。

店主の秋山さんも親しみやすく温かみのある素敵な方でした。
美味しい和食を食べながら、贅沢な時間を心ゆったりと過ごすことができた。
これこそ、日本の『お・も・て・な・し』ね〜♪
9月から昼コースのお値段は上ったのだが、これでは申し訳ないような価値あるランチでした〜☆
【上賀茂 御料理 秋山】
京都市北区上賀茂岡本町58
075-711-5136