ずっと見ていたい!半夏生の庭 「両足院」京都

今年2016年の半夏生(はんげしょう)は7/1でした。
半夏生とは、雑節のひとつで、夏至から数えて11日目頃。天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日。
農家にとっては大事な節目の日で、この日までに「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」が目安で、
この日から5日間は休みとする地方もあります。
たこを食べる風習もあります。
私が半夏生を知ったのは、さだまさしの小説だったと思います。
そんな夏の始まりってイメージの半夏生ですが、
半夏生ハンゲショウ)と呼ばれる植物があることを知ったのは近年。

ハンゲショウ(別名カタシログサ)の葉が名前の通り化粧しているように白くなる頃=半夏生の時期。
半分白くなるので、ハンゲショウは半化粧とも記されたり。
ハンゲショウという響きもいいし、ちょっと色っぽくて心惹かれるお名前♡
半夏生の時期の半夏生をちゃんと見たことがなかったので、6月の中ば見に行きました。
京都の建仁寺塔頭「両足院(りょうそくいん)」
半夏生の群生が有名で、『半夏生の寺』と言われています。

通常は非公開ですが、半夏生の庭園特別公開中は(2016/6/6〜7/6)鑑賞することができます。
花見小路から建仁寺の入口あたりまでは人が多くて、賑やかな外国人観光客に揉まれるように来ましたが、
両足院へ曲がるところからは、ほぼJapanese only!急に静かになりました。(笑)

拝観料300円。お部屋からお庭を眺めます。
さらに、茶室「臨池亭」での呈茶を希望すると別途500円要りますが、
お庭に降りることができて、間近に半夏生を見ることができます。
書院から見る半夏生の庭もとても素晴らしいのですが、
時間があれば、お茶込みの方が絶対いいと思います!!
外用スリッパに履き替えて、お庭に降ります。

手入れの行き届いたお庭は趣きがあっていい感じです。
くちなしの花の香りがしていました。

本堂をぐるっとまわって、池のあるお庭に向かいます。

ちょっと小高い場所から半夏生のお庭が見えてきた時、ハッとしました。

池には、雪が積もったかのような白い縁取り。

涼しげで、はぁ〜なんという美しさ♡♡
私のツボにはまりました♪

奥のお茶室でお抹茶とお菓子をいただいてゆっくりします。

丁寧に立ててもらったお抹茶はふくよか、両足院の紋入りのお菓子も美味しかったです♪
お茶碗もそれぞれ違っていて綺麗でした。

お茶の後、池のほとりで半夏生をじっくり鑑賞。

遠目には水芭蕉の花のようですが、白い部分も全部葉っぱ!
半分白の葉っぱは何とも不思議です〜

色と言えば、緑と白だけ。
それがまた潔くて、庭の美しさを引き立てます。

見ていると清らかな気持ちになってきます。
いくら見ても見飽きません。

お部屋の中からもお庭を座って見ました。

皆さん静かに見ているのもいいですね〜
目から入った景色が涼しい風となって、体の中を吹き抜ける感じです。

ずっとずっと見ていたい!と真剣に思いました。
(そういうわけにもいきませんが、思う存分長居はできます!)

御朱印は、半夏生の庭の公開時期のみの特別判(書置き)です。

来年も同じ時期に来たいな〜♪
境内には黒田長政黒田官兵衛の息子)ゆかりの毘沙門天堂があります。
こちらは開門中はいつでもお参りできます。

狛犬が、寅!!香炉や灯篭にも寅!(香炉のムカデにドキッ…)

寅年生まれの私は、しっかりとお参りしておきました(^^)v
両足院では初夏の特別拝観が終わっても、
予約で写経や座禅体験(朝粥、ヨガもあり。)はできるようです〜☆