京の冬の旅2016 相国寺で3つめぐる。

京の冬の旅キャンペーン2016は50回記念らしい。
非公開文化財特別公開〜秘められた京の美をたずねて〜(2016/1/9〜3/18)
全16か所。テーマは『禅』
毎年、その時の気分でどこかここかに行っているが、
今年入ったのは今出川「相国寺(しょうこくじ)」

相国寺 法堂・方丈

相国寺 長得院 

相国寺 養源院

相国寺だけで一気に3つ回ることができました。
とても広くて立派な相国寺
足利義満が創建した臨済宗相国寺派大本山
あの金閣寺銀閣寺も相国寺の境外塔頭(けいがいたっちゅう)ということを知り、びっくり。

ただ、広すぎて相国寺の境内のどこへ行けばいいのか?どこまで入れるのか?何を見ればいいのか?
まったく分からなかったので、入ったことがありませんでした。
しかし、京の冬の旅2016では見どころを押さえてくれていたので、
安心して相国寺を訪れることができました。
まずは、『法堂(はっとう)』
豊臣秀頼が再建した現存する最古の法堂建築!
天井がとても高い!
その天井に描かれているのが狩野光信筆の「蟠龍図(ばんりゅうず)」
見事な龍の下で手を打つと反響音が龍の鳴き声のように聞こえる。
やってみると、なんとなくそんな気もしました〜
「鳴き竜」現象は他にも日本に幾つかあるけど、フラッターエコーというみたいです。
『方丈(ほうじょう)』は、法堂の北側に立つ大建築。

お庭はシンプル。禅って感じ〜
方丈室内にある観音菩薩は、すべての絵柄が経文で描かれていてすごい。

非公開文化財の中は撮影禁止ですが、
杉戸絵の白象図などのレプリカや、お庭は撮影OKです。

裏手のお庭は全く違った表情でした。

『長得院(ちょうとくいん)』は、相国寺の奥の方にある塔頭寺院

足利五代将軍義量の菩提寺

入口の火頭窓から赤い梅の木が見えて素敵でした。

中では、様々な障壁画を見ることができました。
岸蓮山(きしれんざん)による水墨障壁画、山水図・波涛鷲図・水辺虎図・花鳥図。
決して派手ではないけど、どれも生き生きとして素晴らしい。
中でも水辺虎図は優しくて好きです。(ポスターを撮ったものです)

『養源院』は相国寺の入口近くにある塔頭寺院

ここでの見どころは秘仏毘沙門天
約170cmの像で、リアルに逞しい。若々しい憤怒の表情。
長年その存在が知られてなかったが、
江戸時代に「わが像を修復して人々に参拝せしめよ」という夢のお告げで発見された!
すごいミステリアスな話〜
また、養源院は薩摩藩ゆかりの寺で、戊辰戦争の際には野戦病院となっていいたらしい。

柱には、傷で思うように動けなくなった藩士が無念の思いをぶつけたという刀傷もあった。
時間の流れ感じるな〜
静かなお庭も見れます。

非公開文化財特別公開のいいとこは、各ポイントにガイドさんがいて、解説を聞きながら見学できること。
実際に記憶に残った事は少ないかもしれないけど、
理解しながら見聞きすることで、より鮮明に印象に残ることは間違いありません。
恒例の京の冬の旅スタンプラリーも3つハンコもらえたので、『ちょっと一服券』ゲット♪
相国寺から、接待箇所の俵屋吉富まで、すぐそこです(^^)v

ちなみに、相国寺御朱印は方丈でいただけます。御朱印帳は3色展開です。