解説が楽しい「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」 香川

車でひとり香川に帰省する。
途中、前から行ってみたかった「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」に立ち寄る。

JR丸亀駅のすぐ前、駅前地下駐車場に車を入れる。
(美術館に入館すると2時間駐車無料)

常設展の他、特別展として香川県ミュージアム所蔵の秀作を中心に
猪熊弦一郎展 変化と不変」開催中
(2013/1/13〜4/4)

2Fの常設展では、猪熊弦一郎の作品の数々やゆかりの品々が並ぶ。

特別展が行われている3Fの展示室以外は写真撮影可というのもおおらか〜

すっきりとアートで、開放感あり、心地良い美術館。
程よい広さで静かなところもいい。

特別展「猪熊弦一郎展 変化と不変」もとっても良かった。

初期の写実的な人物像から始まり、後期の幾何学的な抽象画まで、
作風が様々に変化して、バラエティーに富む作品が存在する。
一人の画家・猪熊弦一郎のものなのに、何人もの画家の作品を見ているような気がするほど。
しかし、全く違うものかと言えばそうでもない。
絵画の知識がない素人の私でも、子供さんにでも、とても分かりやすい解説がついていた。
効果的な作品の並べ方と、シンプルに問いかけられるような解説。
それによって、モチーフ、構図、色のバランスに注目することができた。
異なるイメージの中にも、確かに同一作者のものであり、
「猪熊らしさ」と言うべき共通する部分を見つけられて、興味深く美術鑑賞をすることができた。
決して小難しくなく、気軽に心のまま、色と形を楽しむっていいな〜と思いました♪

これまで猪熊弦一郎って実は全然知らなかった。
プロフィールを読んでいろいろ知る。

香川県出身の画家(1902〜1993)
日本での他、フランスやニューヨーク、ハワイなどで制作活動をしていたらしいが、晩年には多くの作品を丸亀市に寄与する。
小説新潮などの雑誌の表紙絵も手掛け、三越の包装紙「華ひらく」もデザインする。

この包装紙が懐かしい!(香川でデパートと言えば、三越。)
(ちなみに、赤白の基本デザインに「mitsukoshi」の文字を書き入れたのは、アンパンマンの作者・やなせたかしさん!)
そして、猪熊氏が高校の偉大なる先輩であることを知って、感激♪

高校時代を思い出して、丸亀の商店街を歩いてみた。
でも、昔賑やかだった商店街がひどくシャッター街になっていて、淋しかったなー
久しぶりに行って、感慨深い丸亀駅前でした。
【MIMOKA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
香川県丸亀市浜町80-1
0877-24-7755