どろ〜り元祖和歌山ラーメン「井出商店」 和歌山市

南紀白浜へ行く前に一旦高速道路を降り、和歌山市内へ入る。
和歌山ラーメンを食べに。
和歌山ラーメンと言えば、こってりとした豚骨しょうゆ♪
どーせなら、というわけで、
元祖和歌山ラーメンと呼ばれる「井出商店(いでしょうてん)」

どんなもんか、初めて行ってみる。
お土産でもらう和歌山ラーメンセットでも見たことがあったし。
黄色の看板は目立つ。
お店の近くに駐車場10台くらいあり。
平日のジャストお昼、店の前には2〜3人並んでいた。
ほんの少しだけ待って入る。

中に入ると、外見よりさらに狭く、古臭い感じ!
いつの時代やーって感じのラーメン屋さん。
ぎょうぎゅうに押し込まれたようなカウンターで、貧乏臭い椅子に座る。
そして、何かわからんけど、妙に臭い。
豚骨の匂い?古いお家の台所の匂いっぽい。
正直、元祖和歌山ラーメンの有名店じゃなければ、私は絶対入らないと思う。

少々ショックを受けながら、
でもその反面、期待しながら、ラーメンを注文。
目の前には、自分で取って自己申告する用の、早すし・巻き寿司・めはり寿司
(ラーメンをすする時、汁を飛ばさないか、気になったが…)

最もプレーンな中華そば600円

どろりとした濁りのあるとんこつ醤油のスープ
思ったよりもずっと濃厚〜 奥深くまろやか。
ちょい塩辛めで、味濃いめ。
程よい茹で加減のストレート細麺とともに、ずるずる〜
チャーシューはトロトロ〜
美味しくいただきました♪

逆境の中(?)で余計旨さを感じる、不思議な付加価値がついた和歌山ラーメン。
有名店「井出商店」は、人気キタナシュラン風でした。
でも、こんだけ名前が知られ、流行って、お土産用も売れて、儲かってるはずなのに、
もう少し居心地のいいお店にしたらいいのにな〜
と思うのは、私だけじゃないはず・・・

「井出商店」には、相当の堅いポリシーがあるみたい。
お店の中のポスターや、お土産ラーメンの箱に記載された文面を以下書き写す。
『昭和28年屋台から始まった「井出商店」。
開店まもないある日、創業者の井出つや子(店主実母)が偶然にスープを炊き込みすぎて濁らせてしまった。
しかし、このスープがコクがあり、非常に美味。
これが「井出商店」の原点。今もこの味を守り続けています。』

なるほどーね。
味だけじゃなく、屋台の雰囲気、あるいは心持ち、をも守り続けたいのかな?
お客さんにも、
ラーメンそのものだけを純粋に味わいたい人、
味に加えて店のサービスや雰囲気をトータルとして考えたい人、
いろいろいると思う。
「井出商店」は、前者に深く支持されているのね〜(私は後者…笑)
お店では、オリジナルのお持ち帰り用ラーメンもあるようだけど、
お土産として、和歌山県内のスーパーで買った、日持ちする「井出商店」の2人前箱。
ライセンスもの。

(道の駅やサービスエリアなどに置いてあるお土産用は、3人前1箱が一般的みたい)
製造は、香川県の滝宮だった。

香川出身の私は、ちょこっと親しみ湧いたわ。
【井出商店】和歌山県和歌山市田中町4-84
073-424-1689