大徳寺 塔頭めぐり(1) 紅葉の高桐院 京都紫野

京都洛北、紫野の大徳寺へ行く。(行ったのは11/24)
歴史があり、静かで広い大徳寺の境内には、22の塔頭(たっちゅう)がある。
塔頭とは、大きなお寺の敷地内にある小院や小寺。
非公開が多い大徳寺塔頭の中で、常時拝観できるのは4つ
(高桐院、龍源院、端峯院、大仙院)

紅葉の季節にぜひ行ってみたかった、
高桐院(こうとういん)へ向かう。
拝観料400円

高桐院は大徳寺境内の奥(西側)の方。
 
今宮門前通りから散策をスタートする。近くの土塀もいい雰囲気〜

竹柵の延びる参道は、自然石の敷石道。
すーっとした一直線で、幽玄の趣。

風流な細道を、カクカクっと鍵型に折れ曲がり、進んでいく。

細川家菩提所である高桐院は、細川忠興ガラシャの夫)が建立。

名茶室「松向軒」も見ることができる。

隣の書院から見る庭園が、綺麗な色合い。

木々が目に優しく美しい。
廊下を渡って、
広いお部屋(客殿)に入り、方丈南庭を見る。

この眺めが、秋の高桐院のメイン。

竹林と紅葉と苔のシンプルな組み合わせ。
それがいい。

何年か前、JR東海の「そうだ。京都、行こう」のポスターにも使われた風景。
(散紅葉がもっと多かったら、さらに良かったけど)
少し暗めの部屋の奥から眺めると、また違う感じ。
目にハッと、外は明るく鮮やかで、美しかった。

縁側で空気を味わいながらお庭を見たり、
奥の畳でゆったり寛ぎながら休憩したり、
皆さん思い思いにを京都の秋を楽しんでいる。

縁側の横から、スリッパ(トイレスリッパみたいなの〜笑)を履いて、庭に下りる。

お茶室へと、とんとんぴょ〜ん。
飛び石を歩いて行ける。

四季を感じられる自然なお庭。
豪荘かつ風情ある手水鉢

細川家歴代の墓や、三斎(さんさい=忠興)の井戸もあるが、

見ものはこれ!
忠興とガラシャのお墓。

鎌倉時代の美しい灯篭墓石。
この灯篭は、もとは千利休が天下一の灯篭として、秘蔵していたもの。
これを欲しがる豊臣秀吉に渡したくないがために、利休はこの灯篭の裏面1/3を欠いたらしい。
横に回ると…ほんまや!

傘部が欠けてるわ〜
利休切腹の後、忠興に譲られ、大切にされた・・「欠灯篭」
紅葉も、ちょっぴり歴史も楽しんだ、高桐院でした♪
紅葉にも、いろんな紅色があるのね〜

そして私の好きな、
こんな感じや、

こんな感じも、

いっぱい見つけたし♪
大徳寺塔頭 高桐院】 京都市北区紫野大徳寺町73-1
075-492-0068