夏の山口旅行(5) 萩産業遺産群〜萩まち歩き、東光寺、登茂恵

長門市仙崎から萩市に向かいます。
今、萩観光のメインとされているのが萩の産業遺産群
日本近代化始まりの地といわれてる萩。
2015年、世界遺産に認定された「明治日本の産業革命遺産」は8県11市にわたって23カ所あります。
そのうち、萩の産業遺産は5つの資産で構成されています。
産業技術導入の最初期のものです。
「萩反射炉」「恵美須ヶ鼻造船所跡」「大板山たたら製鉄遺跡」「萩城下町」「松下村塾
大板山たたら製鉄遺跡は萩の中心部からだいぶ離れているのでやめて、
それ以外の4つを回りました。
・萩反射炉

西洋で開発された金属溶解炉。
導入の目的は鉄製の大砲を作るため。(実際には萩反射炉は試作用だったみたい)
近代の反射炉で現存するのは、伊豆の韮山反射炉とこの二つだけで、貴重な遺構とされます。
不思議な形で、煉瓦造りが重々しい感じでした。
・恵美須ヶ鼻造船所跡

徳川幕府から大船建造の養成を受けた萩(長州)藩が建築した軍艦製造所跡。
当時の堤防が少し残ります。
・松下村塾

松蔭神社の中にある松下村塾

大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台。昨年だったので記憶もまだ新しいです。
吉田松陰が身分や階級のとらわれずに教育を行い、
久坂玄瑞高杉晋作伊藤博文など、維新の原動力となった人々を育てた塾。

日本の近代化・工業化に重要な役割を担った逸材を輩出。
隣接する吉田松陰幽囚ノ旧宅と合わせて世界遺産に登録されています。
・萩城城下町

産業技術導入の初期段階では、藩という地域社会ごとに技術導入が進められたという特徴があります。
萩城下町は当時の地域社会の政治・行政・経済の様子を顕著に表しています。
ということで、城下町が産業遺産。
城跡、旧上級武家地、旧町人地の3地区が範囲です。
萩城城下町は軽く歩いてみました。
高杉晋作誕生地。

晋作公園の晋作像。

木戸孝允旧宅地。

などなど、名だたる歴史上の人物ゆかりの地がザクザクあります。
大きな商家・菊谷家などの史跡も。

萩と言えば、白壁の道と夏みかんかな。

萩産業遺産群に関しては特に感動〜って感じでもなかったけど、
じっくり見ると結構時間のかかる、見どころの多い萩だな〜と思いました。
城下町の近くで休憩をとった「珈琲 蔵」

たまたま入った喫茶店でしたが、ここの手作りパンやスイーツが意外なほど美味しかったです♪

松下村塾からちょっと山手にある東光寺にも立ち寄りました。

全国屈指の黄檗宗の寺院であり、萩藩主毛利家の墓所
山門や境内は渋くていい雰囲気ですが、
東光寺で最も印象的なのは、
奥の墓所内に整然と左右均等に並んでいる約五百数基の石燈籠。

迫力あるというか、ゾクゾクします。

少々怖い気もするくらいで凄いです。

30年以上前に来て、忘れられなかった景色です。
でも、なんとなく東光寺さびれていました。
なぜか本堂は閉まっていて、お坊さんを全く見かけなかったし、
出会ったのは、お守り売り場のおばちゃんと観光客数人。
(おばちゃんに書置きの御朱印もらいました。)

時代の流れを感じてちょっと寂しかったです。
あと、行ったのは「明神池」

魚が水面でびっくりするほどピョンピョン跳ねていて、不思議な池でした。
宿泊は、東萩駅に近い「萩の宿 登茂恵(ともえ)」

しっとりと落ち着く和風の老舗旅館。
純和風ながら、お洒落モダンな雰囲気もあります。

温泉も心地よくて癒されました。
夕食は早めに済ませて、(季節の凝ったお料理美味しかったです)

夜は蛍鑑賞ツアーに参加しました。
お宿の車で、阿武川上流の蛍スポットへ。
一面の蛍ではありませんでしたが、ボッポッと幻想的に光る蛍を見ることができました。
蛍の写真は無理だったので、帰りに見た萩駅のライトアップです♪