乙訓寺の華麗なボタン 春の長岡京市ぐるり(2)

長岡天満宮の満開のキリシマツツジを見た後は、
乙訓寺のボタンを見に行く。

レンタサイクルで走って10分くらいで到着。
ぼたん祭りのシーズン中は文化会館から乙訓寺へのシャトルバルも出ていた。
真言宗 乙訓寺(おとくにでら)

約1380年前に創建され、聖徳太子が開いたといわれている乙訓地方最古のお寺。
ぼたんのお寺としても有名(開花は4月下旬〜5月上旬)
お寺のHPにはボタンの開花状況が詳しくわかるブログ「牡丹日記」あり(こちら→★)
拝観料500円。
(数年前に来た時ボタンは咲いてない季節で、もっと安かったか無料だったような気がするけど…)

ボタンの花はほぼ終盤であり、入口には「境内2000株のうち5割が咲いている」との親切な表示。
1000株あれば、もう充分です〜
門をくぐってすぐ、参道の横から色とりどりのボタンが咲き誇る。

よしずの屋根をかけられたボタンに優しい光が届く。

本堂に向かうまで、境内には美しいボタンの花々が競うように咲いている。

境内のボタンは白い日傘差してる!可愛い♪

艶やかで美しい女の人を想像してしまう。

さすがボタン!一花でも気品あって、存在感ある〜って思う。
濃赤、薄赤、桃色、紫、白、黄色に至るまで様々な色のボタン。
花びらの形状も花弁も様々。

人にもいろんなパターンの美人があるように、ボタンも見るたび違った麗しさで飽きさせない。
乙訓寺のボタンは、奈良の花の寺・長谷寺より2株寄進されたことから始まる。
ボタン1株1株が丁寧に手入れされ大事にされてる感じを受けて、見て気持ちが良い。

長岡京遷都の翌年(785年)、
長官暗殺の疑いをかけられた早良親王が乙訓寺に幽閉され、護送途中に憤死した。
その後、祟りとされる社会不安が続いた。(早良親王事件)
弘法大師空海伝教大師最澄が初めて出会ったのも乙訓寺であり、
811年には弘法大師別当として任命された。

今はこじんまりとした静かな乙訓寺。
ゆるやかに時間が流れ、穏やかな雰囲気の乙訓寺だが、
その昔には歴史的なムーブメントがあったのだな〜と思うと感慨深い。
帰り際、観光案内のおじさんから聞いた話では、
行った日(5/2)の1週間前が一番の見頃だったらしい。
でも、あと3〜4日で、ボタンの花は全部落としてしまい、手入れに入るとのことだった。
セーフで見れてよかったな〜☆