夏の鹿児島(7) 池田湖と知覧武家屋敷庭園

指宿温泉・白水館に宿泊した翌日、まずは同じ指宿市の池田湖へ行く。

池田湖は大昔の火山活動の噴火により陥没してできた湖。
周囲約15km、最大水深233m。大きさは九州最大のカルデラ湖。
季節ごとに違ったお花が湖畔を彩る。

この時はマリーゴールドの花畑と、澄んだ湖面がとても綺麗だった。

池田湖と言えば、謎の生物「イッシー」
本物は見てないが、イッシーの像はあちこちで見る。

ネッシーから始まり、つちのこ、河童、雪男、人魚、巨大タコに巨大イカコロポックルケサランパサラン・・宇宙人に至るまで、
昔の子供達(私の時代)は、こんな未確認生物や不思議生物的なものに夢中になったものよね〜(笑)
池田湖のほとりの池田湖パラダイスでは全長1.5m以上の大ウナギを何匹も見る。
昭和を思い出す池田湖でした〜☆
北に上って、南九州市の山間部の知覧へ行く。
知覧は薩摩の小京都と呼ばれ、江戸時代の面影の残る町並みがある。
知覧武家屋敷群

入園料は500円だが、ちゃんとした入口受付はないので、近くの商店の人が取り扱いを行う。
全長約700mの整備された道沿いに、石垣に守られた武家屋敷が美しく並ぶ。

車も通らないので、とても歩きやすい道。
石垣と生垣が整然と続き、清々しい景観。

国の重要伝統的建築物群保存地区となっている。
知覧の港は江戸時代に琉球貿易の拠点となったことから、沖縄風な感じも受ける。

知覧武家屋敷庭園の中で、7つの庭園が名勝庭園とされ見学することができる。

それぞれに特徴があり、どこも端整で綺麗なお庭。

すぐれた意匠で構成されている。

7つの庭園のうち6つが枯山水式で、
一つが池泉式(森重堅庭園)

江戸時代、薩摩藩は領地を外城(とじょう)と呼ばれる113の地区に分け、武家集落を作り、鹿児島に武士団を集結させることなく分散して統治にあたらせた。
知覧も外城のひとつ。
それに対して、藩主島津家当主の居城は内城(うちじょう)と呼ぶ。
武家屋敷らしい工夫も見られる。
入口正面には屋敷内が外から見えないように屏風岩があったり、
門のすぐ横に厠(かわや)があり、武家屋敷通りでのヒソヒソ話を聞き逃さないよう使われていた。

敵が道を突進してくるのを防ぐ為に、道は途中で折れ曲がっている。

石垣や門構えは二通りあり、それぞれ格式を表わしているらしい。

途中に武家屋敷風茶店もあり、歩き疲れて休憩。
家の中にも敵から身を守る武家屋敷のカラクリがあり、説明を聞く。

知覧独特の二ツ家

他ではあまり見ないような南国の雰囲気を醸し出す武家屋敷群でした〜☆

また、知覧には太平洋戦争末期の特攻に関するスポットがあり、戦争史跡も残されている。
武家屋敷の近くには若き特攻隊員の母として慕われた鳥浜トメさんの食堂が「ホタル館 富屋食堂」として復元されていた。

知覧は映画「ホタル」や「俺は、君のためににこそ死ににいく」の舞台でもあった。
知覧特攻平和会館には、戦闘機の他、特攻隊員の遺影や遺書が数多く展示されているとのこと。
あまりにも物悲しそうで行かなかった。
呉の大和ミュージアムで人間魚雷を見た時のやりきれない気持ちを思い出したから。
(でも、今年初め「永遠の0」観た後だったら、行ってたかな…とも思う。)
知覧を後にして、途中所々に立ち寄りながら、

快適な指宿スカイラインを走り、九州自動車道を経由して鹿児島空港方面に戻る。

空港の近くのちょっと不思議なチェコスロバキアの店でチェコの料理を食べる。

鹿児島空港の正面にある、これまたちょっと不思議な西郷公園

空港ではじっくりお土産を見る。
定番のさつまあげ以外で、美味しかったのはコレ♪
唐芋レアケーキ

紅寿スイートポテト

暑い夏だったけど、大阪ほどは暑くなくて、自然と大地のパワー溢れる鹿児島でした〜☆
(やっと…鹿児島おわり)