雨でしっぽり吉野山の桜

川上村を出発して、近くの吉野山へお花見に。
近鉄吉野駅のある麓で車を降りる。

吉野のお山は、日本有数の桜の名所。
紀伊山地霊場と参拝道」のひとつとして世界遺産登録され、今年で10周年。

桜の時期、吉野を訪れたのは2回目。
吉野山では山桜がご神木として保護、献木されてきたことから、古来より山桜の多さが他に類をみない。
シロヤマザクラを中心に約200種3万本の桜がある。
シロヤマザクラは下・中・上・奥の4箇所に密集しており、
”一目に千本見える豪華さ”という意味で「一目千本」とも言われる。
ロープウェイを使わずに坂道を登っていく。

七曲坂

吉野の桜は4月初旬から末にかけて、
下千本(しもせんぼん)→中千本(なかせんぼん)→上千本(かみせんぼん)→奥千本(おくせんぼん)と、
山下から山上へ順に開花してゆくため、長く見頃が楽しめる。

山桜ゆえ、優しい色のグラデーションがとても素敵♪ 
 
ソメイヨシノの単色桜色も華やかでいいかもしれないけど、
自然の持つ様々な色が散らばった山桜の風景が私は好き。

天気がイマイチの日曜日だったが、観光客は結構多い。

下千本を登りきった所にある金峯山寺(きんぷせんじ)の本堂、蔵王堂。

歴史を感じさせる威風堂々とした佇まい。
国宝であり、木造建築では奈良の東大寺大仏殿に次ぐ大きさといわれている。
ちょうど、金剛蔵王権現(こんごうざおうごんげん)三体の特別公開が行われていたので入ってみる。
(秘仏本尊特別ご開帳2014/3/29〜6/8)
廻廊をぐるりと回りこむと、仏像の正面には低い衝立と扉に囲まれた個室が並ぶ。
参拝者は順次個室に入り、鐘の音に合わせて拝み、出てくる。
時間はそんなに長くないが、ご本尊のそばでお祈りに集中できるのでありがたい。
高さおよそ7mの「金剛蔵王権現」は日本最大級の秘仏
見上げると、鮮やかな青の大きな仏像は、凛々しくて迫力あり!
三体あるのは、過去・現在・未来を救済するということらしい。
とても印象深く、一見の価値ある秘仏本尊・金剛蔵王権現像の御開帳でした。
拝観料1000円は初めちょっと高いかな〜と思ったけど、お札も頂けたし満足しました。

この日は4月とは思えないような寒さで、あいにくの空模様。

山の天気は変わりやすく、途中霰が降るし、雷も鳴る。

茶店でちょっと休憩。お腹を温める。
吉野らしく、とろみのある葛うどんと、麺が桜色の桜うどん
 
時間の都合もあり、雨も降ってきたので、下千本あたりしか散策できなかったけど、
雨にしっぽりとした風情ある吉野の桜を味わう事ができました〜☆

まだしばらくは吉野の桜は楽しめそうね〜