琵琶湖ちょこっと旅(4) 佐川美術館

大津市仰木の棚田カフェ「キマッシ」でランチと休憩して、堅田の美しい浮御堂を見た後、
琵琶湖大橋を渡り、守山市街へ出る。
守山ではまず、琵琶湖畔の佐川美術館に行く。
 
水庭(浅いプールみたいな感じ)に浮かぶ建築物は印象的で、シンプルかつ美しいデザイン。
建物をぐるっと囲む広い水庭の水面が、きらきらと優しく揺れる様は、見ているだけで心洗われる。

あるいは、琵琶湖の真ん中にぷかぷか気持ち良く浮かんでいるかのよう〜

この水庭、すぐそばで見ても、とても清潔感がありキレイなのに驚く。

ぬるぬるの水垢や苔が繁茂してないから、キツイ薬品入り?かと、思ったが、植物の生えている場所もあったし、違う?・・・管理の仕方が謎。
展示室は3つの館に分かれる。
平山郁夫」「佐藤忠良」「樂吉左衞門」
著名な日本画家の平山郁夫氏の館テーマは『平和の祈り』

(意外にも)夫が好きだという平山郁夫の絵。
シルクロードシリーズ」など多くの作品を見ることができる。
日本の穏やかな風景画の他、外国の風景や大胆な構図も多いが、それでも絵具や表現方法に日本文化を感じて、ほっと抱く安心感。
彫刻家の佐藤忠良氏の館テーマは『ブロンズの詩』
世界的にも評価されている佐藤忠良氏は、つい最近2011/3/30永眠されました。

追悼展として、代表的な「帽子」シリーズなど、人間に対する温かい眼差しで作られた数多くのブロンズ像を展覧中。
実は、佐藤忠良氏って知らなかったのだが、昔から超おなじみの『おおきなかぶ』の絵本の挿絵を描いた人だった!
他にも、「ゆきむすめ」「木」「わらしべちょうじゃ」など、いくつかの絵本の挿絵を描いていらっしゃった。
何だか身近に感じて、へぇ〜です。
『おおきなかぶ』の本は→こちら☆
樂吉左衞門館のテーマは『守破離(しゅはり)』
守破離:自分の中にそっと垂線をおろしていくこと。
ふむふむ。
理解するのは困難だが、ありがたそうな茶碗が芸術的に展示されていた。

美術館全体が決して派手ではなく、落ち着いた色合いと形。
心静かに観賞できた佐川美術館でした。