勝竜寺城跡でガラシャを想う 春の長岡京市ぐるり(3) 

だいぶ間が空いてしまったけど
『春の長岡京市ぐるり』の続き…

5/2にレンタサイクルで巡った長岡京市
長岡天満宮で燃えるキリシマツツジを見て
乙訓寺で可憐なボタンを見た後は、
JR長岡京駅方面へ。
駅前ビルの2Fの長岡京市観光センターで周辺の詳しい地図をもらい、近くのオススメ場所を聞く。
JRの線路をくぐり、駅の東側へ。
ガラシャ通りをチャリで走る。

村田製作所があっただけで、特に何にもない通り。
(歩道のない箇所では自転車はちょっと走りにくい)
まずは、神足(こうたり)神社。

ひと気もなく、のどかな地元の氏神様って感じ。
それでも創立が796年と、なかなかの古社。
「神足」なので、マラソンやサッカーの選手が多く参拝するらしい。
次は、静かな駅東では一番の見所である
「勝竜寺城(しょうりゅうじじょう)公園」へ。

1578年に明智光秀の娘・玉(後の細川ガラシャ)が
城主・細川藤孝の長男・忠興のもとに輿入れをし、
この地で幸せな新婚生活を送ったといわれている。
平成4年に勝竜寺城の跡地を都市公園として整備したもの。

毎年11月に行われる「長岡京ガラシャ祭」のメイン会場。
勝竜寺城を想像させるキレイに作られたお城と、美しい庭園が憩いの場所となっている。

お城の中は1Fが休憩所、2Fが歴史資料の展示室。(入場無料)
公園の周りには土塁後が見られ、当時の面影を残す。

北門跡は敵が簡単に入って来れないようにL字型。

公園内には地下水100%の「ガラシャおもかげの水」
冷たくて美味しかった♪

細川忠興ガラシャの像。

激動の人生を送ったガラシャだが、
ここ勝竜寺城では夫に愛され子供をもうけ、人生で一番穏やかで幸福な日々を送ったのであろう。
私はガラシャに親しみを持っている。
なぜなら、私も長岡京市で新婚生活を送ったから。
勝竜寺城の近くの神足で。
少しでも共通項があれば、勝手に自分と重ねられるし…(笑)
それはそれで、歴史に興味を持つきっかけとなり、ありがたい。

私が長岡京市神足に住んだのは1年5ヶ月ほど。
その後は関東に数年暮らした。
長岡京市にいたのは短い期間であり、かつ妊娠出産育児でいっぱいいっぱいだった為、
長岡京市についての記憶が非常に薄い。
しかし、後にこうして何度か長岡京市に足を運ぶたび、
途切れて穴ぼこだらけだった記憶を、少しずつ繋いでいくことができる。
パズルを埋め込むようで、とても楽しい作業である。
勝竜寺城公園」の近くの「勝龍寺」

こちらは『竜』でなくて、『龍』なのね〜
平安時代初めに空海が開基したといわれる由緒ある寺。
住宅地の中に静かに存在する。
再度、線路をくぐって駅西側に戻る。
JRと新西国街道の間にある、昔の西国街道(神足商店街)

西国街道は交通量が多くて走りにくいが、こちらは石畳で散策しやすい。
(殺風景なガラシャ通りより、ずっと観光にいい感じの道)
西国街道沿いの「神足ふれあい町屋(旧石田家住宅)」へ。

江戸時代末の店舗と住まいを兼ねた町屋。
登録有形文化財
表構えに格子、虫籠窓などがあり昔のまま保存されている。
京都の町屋と似ているが、間口が広くて、やや違う。
結構広々としていて、和室は催し物や会議にも使え、ギャラリーもある。

入場無料で休憩でき、喫茶コーナーやお土産物売り場もある。
市の有名お菓子が集まって、少しずつ買えるようになってるのも便利だった。

ここで、たけのこのお土産購入

市の福祉関係による営業となっているので、対応はゆっくりだが、値段はお安くて親切。
サントリービール工場が近いから、折角なのでビールで喉を潤す。
静かな和室で、ゆっくりほっこり休憩できるいい場所でした〜☆